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今回の買取実績はデンマーク家具 P.Jeppesen(ジャプセン)社製 オーレ・ヴァンシャー(Ole Wanscher) ダイニングシリーズ レッドブルーチェア(Red blue chair)です。
東京都世田谷区にお住まいの方より、引越しで家具を買い替えるので今あるものをいくつか売りたいとご相談を頂き、出張買取にお伺いしました。
オーレ・ヴァンシャーは1903年コペンハーゲンに生まれた家具デザイナーです。
北欧モダンのクラシックとして彼の家具は今日、世界中に知られています。
その中で最も有名な代表作に「コロニアルチェア」があります。
クラシックとモダンさを兼ね備えたアームチェアは、1949年に発表され以来、世界各地の美術館に所蔵されています。
オーレ・ヴァンシャーはデンマークデザイン界に大きな功績を残している存在です。
また、彼は「デンマーク家具デザインの父」といわれたコーア・クリント(Kaare Klint)の後継者ともいわれ、デンマーク王立芸術アカデミー家具科の教授としても活躍し、デザイナー教育にも力を注ぎました。
1958年にデンマークの新聞はオーレ・ヴァンシャーの家具について
「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることになります。なぜなら彼の椅子はそれだけのすごい耐久性を備えています。」と掲載しました。
その記事を思わせる仕事ぶりは彼の作った家具の細かい部分に表れています。
ちょっと、座面を見てみましょう。
張り地は黒の表皮で自然な色彩の調和を重要視しています。
こちらのお品はダイニングシリーズで1960年頃のP.Jeppesen社製のお品です。
素材はマホガニー材が使われています。マホガニー材は、世界で古くから親しまれている銘木の一つで、材は紅黒色で堅く、磨くと光沢が出ます。
こちらのお品にも深い光沢がありますね。
素材に関しては、ほとんどが自然素材を使用しており、有名工房と協力して手作業で製作をいていたのです。
オーレ・ヴァンシャーは師であるクリントの教えのひとつ「リ・デザイン」の手法を用い、気品あふれる作品を製作しています。
「リ・デザイン」とは、デザインし直す、設計し直すという意味です。
彼は世界の家具の歴史と様式を研究し、伝統家具のリデザイン(再設計)をしていきました。
18世紀のイギリス、エジプト、ギリシャ、中国の家具が好きだったようで、それぞれの持つ美しい線や形を自分自身の作品に取り入れました。
こちらのお品も、各エッジ部分に鎬のアクセントのがあり、きりっと引き締まった感じを受けますね。
北欧家具ブランドのPJファニチャーの丸いマークもしっかり入っていました。
P.Jeppesen社は、一般的にはPJファニチャーの名で知られており、フランス&サン社以前のオーレ・ヴァンシャーの作品を数多く発表していました。
材料となる木の選別にも拘り、最高品質の材料を使うことで知られる家具メーカーです。
デザインが伝統的な上に控えめで上品、素材への細やかな配慮のある飾り気のないデンマーク家具は世界的にも大変人気があります。
ご自宅にある椅子などに「メイドインデンマーク」はございませんか。
ビンテージ家具、新しい家具、当社ではどちらも買取致します。
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